特集 輸液療法の基礎と実践
各疾患・病態における輸液療法 腎疾患・腎不全患者に対する輸液療法
細井 達矢
1
1東京大学 大学院医学系研究科加齢医学講座
キーワード:
酸塩基平衡
,
腎臓疾患
,
急性腎障害
,
輸液療法
,
中心静脈栄養
,
腎機能障害
,
体内水和状態
,
腎不全-腎後性
,
病態生理
Keyword:
Kidney Diseases
,
Organism Hydration Status
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Acid-Base Equilibrium
,
Acute Kidney Injury
,
Renal Insufficiency
pp.351-355
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021161509
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<Headline>1 慢性腎臓病は今や、国民病である。腎不全患者においては輸液の許容範囲が狭く、その量と質には細心の注意を払わなければならない。輸液の目的を正確に捉え、in-outバランスと電解質の経時変化に対応した輸液療法が求められる。2 病歴・腎超音波所見・随時尿所見を参考に、腎不全の病態と体液量の評価を行い、適切な輸液を選択する。輸液療法でなお管理が難しい場合、透析療法も検討する。3 長期の経口栄養摂取が難しい場合、中心静脈による栄養輸液を行う。全身の十分な栄養維持を主眼におき、必要に応じて透析療法も検討する。
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