特集 輸液療法の基礎と実践
各疾患・病態における輸液療法 心疾患患者に対する輸液療法
波多野 将
1
1東京大学 大学院医学系研究科重症心不全治療開発講座
キーワード:
Amino Acids
,
Potassium
,
Sodium
,
Vitamins
,
静脈栄養
,
エネルギー摂取量
,
心不全
,
肺動脈圧
,
輸液療法
,
Swan-Ganzカテーテル法
,
薬物投与量算出
,
心係数
Keyword:
Catheterization, Swan-Ganz
,
Heart Failure
,
Vitamins
,
Energy Intake
,
Parenteral Nutrition
,
Potassium
,
Sodium
,
Amino Acids
,
Drug Dosage Calculations
pp.345-349
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021161508
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<Headline>1 急性心不全の分類にはForrester分類、Nohria-Stevenson分類、クリニカルシナリオなどがあり、これらの分類は治療方針の決定とともに、輸液処方を組み立てる際にも有用である。2 Forrester分類は左心不全を念頭においた分類であり、右心不全の輸液については別途考える必要がある。3 慢性心不全の患者は通常体液量過剰の状態にある。このため、輸液を行う際には塩分を制限し、輸液量も1日1,500mL程度までに留める。4 大量カテコラミン投与中の患者では経口・経腸栄養は避けるべきであり、経静脈栄養も併せて行う。5 心不全患者に輸液を行う際にはビタミンや微量元素にも注意を払うことが必要である。
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