適正な輸液とは何か? 各疾患の輸液
腎不全患者における輸液処方の組み立て方
細井 達矢
1
,
大瀬 貴元
1地域医療機能推進機構東京新宿メディカルセンター 内科
キーワード:
酸塩基平衡異常
,
鑑別診断
,
急性腎障害
,
腎不全-慢性
,
生体機能モニタリング
,
体液
,
乏尿
,
水-電解質平衡異常
,
輸液療法
,
利尿
,
中心静脈栄養
,
医薬品適正使用
,
腎機能障害
Keyword:
Acid-Base Imbalance
,
Body Fluids
,
Diagnosis, Differential
,
Diuresis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Oliguria
,
Monitoring, Physiologic
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Water-Electrolyte Imbalance
,
Renal Insufficiency
,
Acute Kidney Injury
pp.51-56
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288232
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腎不全においては体液・電解質とも恒常性の維持が難しく,輸液療法に最も注意が必要な疾患の一つである.輸液の目的を的確に捉え,内容を調整する必要がある.急性腎障害(AKI)・慢性腎不全患者を問わず,腎不全患者では容易に脱水・溢水となりうるため,体液量評価と電解質のモニタリングが重要となる.とくにAKIの場合は乏尿期・利尿期のいずれの段階にいるのかを常に意識する.栄養輸液の際は中心静脈栄養を基本とし,低栄養状態からのrefeeding syndromeに注意する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017