特集 実践-小児の輸液
小児における体液生理の特徴
三浦 健一郎
1
,
服部 元史
1東京女子医科大学 腎臓小児科
キーワード:
細胞外液
,
細胞内液
,
酸塩基平衡
,
糸球体濾過量
,
体液
,
体内水分
,
水-電解質平衡
,
体内水和状態
Keyword:
Body Fluids
,
Body Water
,
Water-Electrolyte Balance
,
Glomerular Filtration Rate
,
Organism Hydration Status
,
Intracellular Fluid
,
Acid-Base Equilibrium
,
Extracellular Fluid
pp.449-452
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021208426
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)体重に占める体液量の割合は、出生時には約75%で、1歳ごろに約60%となり、以後思春期までほぼ一定である。(2)新生児・乳児の体表面積あたりのGFRは成人より小さい。(3)成熟新生児の尿希釈能は成人と同等であり、塩類を保持する機能は保たれているが、早産児では塩類を喪失しやすい。(4)小児は成人より体重あたりの必要水分量が多く、乳児では尿濃縮力が低いため、水分を喪失しやすく、脱水に傾きやすい。
Copyright© 2021 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.