特集 実践-小児の輸液
各病態における輸液の考え方 外科疾患 術前輸液
高見澤 滋
1
1長野県立こども病院 外科
キーワード:
術前管理
,
経口投与
,
幽門狭窄症
,
輸液療法
,
補液療法
,
横隔膜ヘルニア-先天性
,
体内水和状態
,
維持液
,
開始液
,
小児外科
Keyword:
Administration, Oral
,
Organism Hydration Status
,
Pyloric Stenosis
,
Fluid Therapy
,
Preoperative Care
,
Hernias, Diaphragmatic, Congenital
pp.650-654
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021208466
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<Key Points>(1)小児の維持輸液ではグルコース、塩化カリウム含有1/2生理食塩液(Na 77mEq/L、Cl 97mEq/L、K 20mEq/L、5%グルコース)が推奨されている。(2)予定手術患者では術前の輸液療法に代わる方法として経口補液療法が行われている。(3)術前の経口補液に用いられる高濃度炭水化物含有飲料は、術後インスリン感受性の維持、免疫力強化に有用である。(4)先天性横隔膜ヘルニアの術前輸液管理では肺血圧を上回る体血圧を維持するために積極的に輸液負荷を行う。
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