発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268932
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腎不全では,体液の恒常性が障害されており,輸液が重要な役割をもつ.急性腎不全は,その病態により初期治療が異なる.治療可能な腎前性,腎後性腎不全の鑑別が重要である.腎不全では十分なカロリー投与が重要であるが,アミノ酸投与量は病態により異なる.高K・高P血症の予防が重要であるが,透析例では補充が必要となることもある.横紋筋融解症では,十分な輸液と尿のアルカリ化が重要である.造影剤腎症の予防のためには,1ml/kg/hrの生理食塩水24時間投与が有効である.逆に透析患者では,造影検査時の輸液負荷は行わない.血液透析中の高カロリー輸液は,栄養補助には有効である
©Nankodo Co., Ltd., 2006