特集 治療可能な先天代謝異常症を診断しよう!
治療のトピックス 酵素補充療法
酒井 規夫
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1大阪大学 大学院医学系研究科保健学専攻生命育成看護科学講座成育小児科学
キーワード:
代謝異常-先天性
,
酵素補充療法
Keyword:
Metabolism, Inborn Errors
,
Enzyme Replacement Therapy
pp.1799-1802
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022033639
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●先天代謝異常症の多くは酵素の活性低下ないし欠損が原因であり、その欠損酵素の補充療法はライソゾーム病をはじめとする疾患の根本治療の基本である。●ライソゾーム酵素の酵素補充療法のためには、細胞内取り込みとライソゾームへの運搬システムの解明、DNA組換え技術による欠損酵素の合成法の開発が必要であった。●ライソゾーム病の中枢神経症状への治療のためには、酵素タンパクのドラッグデリバリーシステムの開発が不可欠であるが、それが近年開発されたことは特記すべきである。●酵素タンパクに対する修飾、運搬方法の開発、他の治療法との併用、早期診断の開発により、その対象疾患はさらに増加すると考えられる。
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