発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002172922
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1990年にアデノシンデアミナーゼ欠損症に対してはじめて遺伝子治療臨床研究が実施され,その後も多くの疾患に対して530余りの遺伝子治療臨床研究が行われているが,明らかな効果が確認されたものはない.単一遺伝性疾患である酵素欠損症については,標的細胞へ遺伝子を導入することは一過性であれ,低頻度であれ認められている.今後,酵素欠損症に対しては,造血幹細胞への遺伝子導入を目指して,基礎的研究を行い,慎重に臨床研究が進められるべきである
©Nankodo Co., Ltd., 2001