症例
閉経直後に腹腔内大量出血をきたした多発子宮筋腫症例
竹内 智子
1
,
中島 紳史
,
加藤 彬人
,
齊藤 調子
,
岡本 知光
1地域医療機能推進機構中京病院 産婦人科
キーワード:
MRI
,
子宮筋腫
,
子宮摘出術
,
ショック-出血性
,
腹腔内出血
,
閉経後
Keyword:
Leiomyoma
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Hysterectomy
,
Hemoperitoneum
,
Shock, Hemorrhagic
,
Postmenopause
pp.515-519
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021193122
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症例は54歳、未経妊、最終月経は12ヵ月前。15年前に子宮筋腫摘出術を受けた。その後、再度筋腫が発生・腫大してきたが経過観察を希望していた。数日来の下腹部痛が増強し、さらに意識消失を起こしたため救急搬送された。子宮漿膜下筋腫から腹腔内への出血によるショックと診断、輸血により全身状態は安定したが、再度貧血が進行したため開腹手術を行った。腹腔内出血の原因は子宮底部から発生した漿膜下筋腫表層の静脈の破綻であった。
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