症例
子宮鏡を利用した腹腔鏡下子宮全摘術における腟切断位置の確認手技
森 篤
1
,
井吹 ゆき
,
藤井 由起子
,
佐近 普子
,
西澤 千津恵
1長野市民病院 婦人科
キーワード:
子宮鏡法
,
子宮頸部腫瘍
,
子宮摘出術
,
子宮内膜症
,
腟
,
腹腔鏡法
,
子宮頸部上皮内腫瘍
Keyword:
Hysterectomy
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Hysteroscopy
,
Cervical Intraepithelial Neoplasia
,
Laparoscopy
,
Endometriosis
,
Vagina
pp.521-525
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021193123
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腹腔鏡下子宮全摘術の腟管の切断において、まれに腟の切断位置の判断が難しいことがある。特に、判断が難しいのは、閉経後症例で腟の進展が不良の場合、子宮頸部上皮内腫瘍や早期子宮頸がんの場合、あるいは子宮内膜症で腟の進展が悪い場合などである。こうした症例において、マニュピュレーターを装着したままで適切な腟切断位置を決定する方法として、腟周囲組織の剥離が終了した時点で子宮鏡を腟内に挿入し、腹腔側からその光を透見することによって腟切断位置を決定する手技が有用であった。
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