Special feature カテーテル関連血流感染症予防の最新知見
■デバイスの最新知見
❸閉鎖式輸液システム,消毒薬含有キャップ,ドレッシング材
市江 希
1
1防衛医科大学校病院医療安全・感染対策部感染対策室 副師長 感染管理認定看護師
pp.60-65
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000449
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
カテーテル関連血流感染(CRBSI:catheter-related blood stream infection)は医療関連感染(HAI:healthcare-associated infection)の原因として比較的頻度が高く,敗血症を含む重篤な状態のほか,それ以外の合併症や死亡に至る。またCRBSIは,治療の延期,入院期間の延長,カテーテルの抜去と再挿入等の予定外の処置とそれに伴う疼痛,抗菌薬使用などによる入院費用の増大など,患者への身体的,精神的,経済的負担を増加させることになる。近年では中心静脈栄養(TPN:total parenteral nutrition)が使用される頻度も高くなり,益々注意が必要なHAIとされる。
Copyright © 2024, Van Medical co., Ltd. All rights reserved.