Special feature カテーテル関連血流感染症予防の最新知見
■デバイスの最新知見
❷末梢静脈カテーテル
塚田 真弓
1
1東邦大学医療センター大森病院感染管理部 師長補佐 感染管理認定看護師
pp.54-59
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000448
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1831年初めて人に点滴したThomas Aichison Lattaは,脱水状態にあるコレラ患者に対して塩化ナトリウムと重炭酸ナトリウムの水溶液を静脈に注射し,脱水と電解質異常は改善することができた。しかし,この当時は消毒方法の概念が登場する以前であり,静脈からの細菌感染で死亡する患者も数多くいた。現代では末梢静脈カテーテルは,世界中の病院で最も頻繁に使用されている留置デバイスとなっている。消毒の概念が浸透しガイドラインや論文等を参考にしながら,カテーテル関連感染防止対策に努めていることにより細菌感染での死亡は少なくなっている。
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