特集 血流感染予防の最新知見が示す 血管内留置カテーテル管理の極意
これが最新のデバイス!血管内留置カテーテル関連製品の検証 輸液接続システム・ドレッシング材・アクセスポート
中澤 靖
1
1東京慈恵会医科大学附属病院 感染対策室
キーワード:
Chlorhexidine
,
留置カテーテル
,
輸液療法
,
2-Propanol
,
カテーテル感染
Keyword:
Catheters, Indwelling
,
Chlorhexidine
,
2-Propanol
,
Catheter-Related Infections
pp.217-220
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017321462
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院内発症の菌血症の5~10%は血管内留置カテーテル関連血流感染(Cathertel-Related Blood Stream Infection:CRBSI)が占めている。原因菌としてブドウ球菌が多く,しばしば感染性心内膜炎など複雑性菌血症の原因となり,防止すべき医療関連感染の一つである。CRBSIの細菌の侵入門戸として,短期留置カテーテルの場合はカテーテル挿入部のチューブ周囲,長期留置カテーテルでは不潔な挿入操作によるものまたはカテーテルバブを介したルーメンの内腔からの細菌の侵入が多いと言われている1)。
手指衛生,マキシマルバリアプレコーション,輸液ルートやドレッシング材の管理,必要のないカテーテルの抜去など様々な対策がCRBSI予防バンドルとして実施されているが,更にそれらに追加する対策として,今回カテーテルハブからの細菌の侵入を防ぐアルコール含有スポンジ付きキャップ(消毒剤含有キャップ)とカテーテル挿入部からの細菌の侵入を防ぐクロルヘシジン含有スポンジについて解説する。
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