Special feature 何が同じで,どこが違う? 現場向けESBL産生菌・CRE(CPE)対策
■Important ESBL産生菌・CRE(CPE)対策のための3大知見―両耐性菌の共通・相違の視点から
❶国内・海外動向の最新知見
-―現場が知っておくべき疫学の今
井口 光孝
1
,
八木 哲也
2,3
1名古屋大学医学部附属病院 中央感染制御部 病院助教
2名古屋大学医学部附属病院 中央感染制御部 部長
3名古屋大学大学院 医学系研究科 臨床感染統御学 教授
pp.183-188
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000052
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はじめに
本稿では,基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(Extended-Spectrum β-Lactamase:ESBL)産生菌とカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae:CRE)およびカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(Carbapenemase-Producing Enterobacteriaceae:CPE)の国内・海外の疫学に関する内容を,両耐性菌における共通点・相違点の観点から述べる。
なお,詳細な解説は他稿に譲るが,特に “CRE” という用語は各地域において異なった定義で用いられている可能性があるため,地域間の比較を行う際は注意が必要である。
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