Special feature 院内でも在宅でも カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防対策
■Management 特殊患者のカテーテル関連尿路感染症(CAUTI)予防―一般患者との違いを重点にした実践ポイント
❷精神科患者
中島 百合
1
1国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院 看護部 副看護部長 感染管理認定看護師
pp.155-158
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000042
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精神科における感染管理上の特殊性
一般的に精神科の患者は,身体的には比較的良好な感染防御能が備わっており,一般科に比べると侵襲的な処置が行われる頻度も少ないため,医療関連感染のリスクは低いと思われる1)。本稿で述べるカテーテル関連尿路感染症もそのひとつである。
しかしながら,精神疾患の急性期患者や泌尿器疾患の合併症を持つ患者,全身状態の悪い重症患者などにおいては,尿道留置カテーテルを使用し治療を行うケースもある。その際には一般科同様の基本的な感染予防策に加え,精神科患者の感染管理上の特徴を念頭においた対策を講じる必要がある。
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