特集 血流感染予防の最新知見が示す 血管内留置カテーテル管理の極意
血管内留置カテーテルの総合管理 最新知見を活用したケアの実際 小児患者・新生児患者
堀越 裕歩
1
1東京都立小児総合医療センター 感染症科
キーワード:
Chlorhexidine
,
中心静脈カテーテル法
,
留置カテーテル
,
新生児ICU
,
予防的抗菌剤投与
,
カテーテル感染
,
自己抜去
Keyword:
Catheterization, Central Venous
,
Catheters, Indwelling
,
Chlorhexidine
,
Intensive Care Units, Neonatal
,
Antibiotic Prophylaxis
,
Catheter-Related Infections
pp.250-255
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017321468
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小児や新生児の特徴と成人との違い
小児や新生児では,血管内留置カテーテルの確保に血管が細いので技術を要する。しばしば末梢静脈では子供が動かないように抑える人員や器具,中心静脈では全身麻酔が必要なことも多い。乳幼児では自己抜去のリスクもあり,固定方法も抜かれないように工夫を要する。また国内の成人のカテーテル管理と異なり,小児では痛みを避けるために逆血採血が可能であれば,血管穿刺を避けることが多く,中心静脈などのカテーテルへのアクセス回数が多い。頻回の血管穿刺によって,虐待を受けている児と同様に痛み行為に無反応になることがあり,避けられる医療行為による子供への心的外傷は避ける。
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