特集 血流感染予防の最新知見が示す 血管内留置カテーテル管理の極意
これが最新のデバイス!血管内留置カテーテル関連製品の検証 血液透析用バスキュラーアクセス関連
高木 朋子
1
1岐阜県厚生農業協同組合連合会東濃厚生病院 血液浄化センター
キーワード:
留置カテーテル
,
血液透析
,
カテーテル感染
,
ブラッドアクセス
,
血管アクセス器具
Keyword:
Catheters, Indwelling
,
Renal Dialysis
,
Catheter-Related Infections
,
Vascular Access Devices
pp.221-224
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017321463
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はじめに
血液透析においてバスキュラーアクセスは命綱である。バスキュラーアクセスはシャントと非シャントに分類され(図1参照),透析を必要とする患者の多くはシャントを作製し治療を受ける。血液透析の基本としてバスキュラーアクセスの作製は,①自己血管によるシャント(AVF),②人工血管によるシャント(AVG),③血管内留置カテーテル,という順で選択されるべきである1)。しかし,閉塞などの予期せぬシャントトラブルや緊急に透析導入を必要とする場合など,様々な理由により血液浄化用の血管内留置カテーテルが優先的に用いられる。血液浄化用カテーテルは一般的に「緊急時ブラッドアクセス留置用カテーテル」と称され,日本透析医学会によるガイドライン1)にて「非カフ型カテーテル」と「カフ型カテーテル」の2種類に分類されている。それぞれの留置カテーテルについて,最新の情報をもとに検証する。
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