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特集 整形外科における術後リハビリテーションの日米(欧)比較
骨折手術―大腿骨近位部骨折
Rehabilitation after hip fracture:Cross-cultural comparison between Japan and USA.
渡部 欣忍
1
,
萩野 浩
2
,
長尾 正人
3
,
井上 望
4
Yoshinobu Watanabe
1
,
Hiroshi Hagino
2
,
Masato Nagao
3
,
Nozomu Inoue
4
1松下記念病院整形外科
2鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部
1Department of Orthopacdics, Matsushita Memorial Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Faculty of Medicine, Tottori University
3Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Albany Medical Center
4Department of Orthopaedic Surgery, Rush Medical College
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
術後リハビリテーション
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
術後リハビリテーション
pp.919-924
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100901
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大腿骨近位部骨折の背景
大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部内側骨折・外側骨折註))の発生数は日本で年間約10万件と言われており,人口構成の高齢化に伴って,2030年には年間の発生患者数が現在の2.3倍に達すると予想されている1).この骨折が他の骨粗鬆症を背景とする骨折と一線を画するのは,多くの症例で観血的治療が必要となることである.日本整形外科学会骨粗鬆症委員会による全国調査結果では1),内側骨折の93.2%,外側骨折の94.0%に対して手術的治療が行われていた(表1).
本稿では,この最もありふれた骨折を例にとって,日米の骨折治療に対するアプローチの違いを比較検討してみたい.
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