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特集 大腿骨近位部骨折のリハビリテーション診療
第5章 大腿骨近位部骨折に関するリハビリテーション治療
回復期病棟における骨粗鬆症治療と地域連携(二次性骨折予防継続管理料)
Osteoporosis Treatment and Medical Cooperation in Rehabilitation Ward for Secondary Fracture Prevention
田中 雅博
1
Masahiro Tanaka
1
1社会医療法人三和会りんくう永山病院リハビリテーション科,社会医療法人三和会永山病院整形外科骨粗しょう症センター
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
二次性骨折予防
,
リエゾンサービス
,
回復期リハビリテーション病棟
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
二次性骨折予防
,
リエゾンサービス
,
回復期リハビリテーション病棟
pp.763-772
発行日 2025年6月25日
Published Date 2025/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr034070763
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内容のポイント Q&A
Q1 二次性骨折予防継続管理とは?
令和4年度診療報酬改定では,重症化予防の観点から大腿骨近位部骨折術後患者に対する二次性骨折予防継続管理料が新設され,回復期病院においても管理料2が算定可能となった.
Q2 リエゾンサービスとは?
リエゾンとは,「連絡係」と訳されるフランス語であり,医師および多職種のメディカルスタッフが相互に連携しながら実施する骨粗鬆症の予防と治療および骨折予防の取り組みであり,わが国でも骨粗鬆症マネージャーやFLSコーディネーター看護師として多くのメディカルスタッフが活躍している.
Q3 回復期で行うべき,骨粗鬆症の治療とは?
包括的フレイル対策の一環として,リハビリテーション効果に基づく予後予測,家人の協力状況や退院後の療養方針から長期的な治療プランに基づいた薬剤選択が重要である.
Q4 急性期,生活期の医療との連携方法は?
二次性骨折を予防し,健康寿命を延伸するためには,薬剤選択もさることながら,その継続について地域全体で取り組む必要がある.多施設協働や多職種協働,「地域の骨をみんなで守る」という取り組みが求められ,回復期はその中心的役割を担うことが期待される.

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