Japanese
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特集 痙縮治療最前線
第2章 併用療法
物理療法との併用療法
Combined Therapy with Electrophysical Agents
菊地 尚久
1
Naohisa Kikuchi
1
1千葉県千葉リハビリテーションセンターリハビリテーション科
キーワード:
痙縮治療
,
物理療法
,
振動刺激
,
電気刺激
,
体外衝撃波
Keyword:
痙縮治療
,
物理療法
,
振動刺激
,
電気刺激
,
体外衝撃波
pp.1268-1273
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr033131268
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内容のポイント Q&A
Q1 痙縮に対する物理療法にはどのようなものがあるか?
温熱療法(ホットパック,極超短波ジアテルミー,パラフィン浴,ハバードタンク等),寒冷療法(アイスマッサージ,クリッカー,アイスパック等),振動刺激療法,電気刺激療法等がある.それぞれ特徴があるため痙縮の部位,重症度に応じて,治療を選択するのがよい.最近では拡散型体外衝撃波が用いられるようになってきた.
Q2 発現部位や重症度を考慮した物理療法の適応は?
温熱療法(ホットパック,極超短波ジアテルミー,パラフィン浴),寒冷療法(アイスマッサージ,クリッカー,アイスパック等)は局所に対して用いられる.深達度は浅いものが多い.ハバードタンクは全身に対して有効である.振動刺激療法,電気刺激療法は重症度にかかわらず用いることが可能であるが,拘縮を合併している場合には使用できないことがある.
Q3 発現部位を考慮した併用療法の戦略は?
物理療法は基本的に運動療法との併用が必須である.温熱療法や寒冷療法は治療後にストレッチ,関節可動域訓練を行うことで効果の増大が期待できる.振動刺激療法や電気刺激療法は基本動作訓練や歩行訓練との併用が有効である.拡散型体外衝撃波はボツリヌス療法との併用やボツリヌス療法前の痙縮治療の効果判定に有用である.
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