Japanese
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特集 物理療法のエビデンスとトピックス
物理療法のエビデンス
Evidence based physical therapy.
渡部 一郎
1
Ichiro Watanabe
1
1青森県立保健大学大学院リハビリテーション福祉工学
1Rehabilitation and Welfare Engineering, School of Graduate, Aomori University
キーワード:
物理療法
,
疼痛
,
エビデンス
,
牽引圧迫療法
,
温熱療法
Keyword:
物理療法
,
疼痛
,
エビデンス
,
牽引圧迫療法
,
温熱療法
pp.317-321
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102027
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物理療法の種類と効果(表1)
物理療法とは,患者に適用されるさまざまな形態のエネルギーや物質を用いた治療である(表1)1).適切な物理療法の導入は,炎症を抑え,組織治癒を速め,疼痛を軽減し,軟部組織の伸展性を高め,筋緊張を調節できる.物理療法は,運動療法,機能訓練,日常活動訓練との併用,前処置,自主訓練指導でも実践されている.適応と禁忌に配慮すれば,在宅のリハビリテーションやケアに利用でき,障害者のquality of life(QOL)向上や医療コストの観点からも有用である.
エビデンスに基づく医療(evidenced based medicine;EBM)が初めて登場したのは1991年2)であり,われわれが受けてきた医療教育や実践診療からの大変革と考えられる.
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