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特集 痙縮治療最前線
第1章 痙縮に関する基礎的な知識
痙縮による歩行障害の評価
The Evaluation for Spastic Gait
竹田 信彦
1
,
長谷 公隆
1
Nobuhiko Takeda
1
,
Kimitaka Hase
1
1関西医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
歩行評価
,
痙性歩行
,
三次元歩行解析
,
表面筋電図
Keyword:
歩行評価
,
痙性歩行
,
三次元歩行解析
,
表面筋電図
pp.1260-1264
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr033131260
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内容のポイント Q&A
Q1 痙縮による歩行障害の本態は何か?
痙縮とは中枢性の上位運動ニューロン障害による伸張反射の亢進であるが,筋緊張亢進が歩行運動を妨げるだけでなく,随意運動時の同時収縮や下行性運動制御に痙縮筋が影響を及ぼすことで,代償動作を伴う特徴的な歩行パターンを呈するのが痙縮による歩行障害の本態といえる.
Q2 痙縮の歩行障害を考えるうえで必要な評価方法は何か?
肉眼での観察および歩行速度や持久力,バランス等の歩行実用性の評価を基本として,三次元歩行解析や表面筋電図を併用することで運動学的および運動力学的な特徴量の抽出や筋収縮パターン等の詳細な評価を行うことが可能である.
Q3 歩行障害の評価が痙縮治療に果たす役割は何か?
歩行評価を行うことで,痙性歩行における正常からの逸脱点や治療標的筋の選定,治療効果の判定,予後評価等に活用できる.
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