Japanese
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研究と報告
歩行器歩行の下肢筋活動パターンについて
Muscle Activity Pattern of Lower Extremity in Gait using Walker.
石倉 隆
1
Takashi Ishikura
1
1広島県立保健福祉短期大学理学療法学科
1Department of Physical Therapy, Hiroshima Prefectural College of Health and Welfare
キーワード:
歩行器歩行
,
表面筋電図
,
下肢筋活動パターン
,
筋電図積分値
Keyword:
歩行器歩行
,
表面筋電図
,
下肢筋活動パターン
,
筋電図積分値
pp.679-682
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108708
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緒言
低活動状態にある患者の日常生活での活動量を向上させるため,歩行器を用いて歩行訓練を行った.その結果,Danielsらの徒手筋力検査法1)(以下,MMTと略)による大腿四頭筋の筋力は歩行器歩行を行う以前と比較して著明に向上した2).このとき,ハムストリングス,前脛骨筋,下腿三頭筋,中殿筋,大殿筋についても筋力の推移を検討し,全ての筋で筋力の向上が認められた.しかし,その向上の程度には差が生じ,中殿筋,下腿三頭筋については,他の4筋より向上の推移が緩徐であった.
歩行器歩行は歩行器肘受け上に上肢を乗せ,体幹を前傾させた歩行姿勢をとるため,正常歩行と比して異なった下肢筋活動が生じていると考えられる.このことが筋力向上の推移に差が生じたことに何らかの影響を与えているのではないかと考えた.
そこで,正常歩行,歩行器歩行の1stride中の筋活動電位の経時的変化および筋電図積分値を表面筋電図を基に健常者にて比較,検討し,歩行器歩行時の筋活動パターン,筋活動量の特徴について考察した.
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