特集 痙縮治療最前線
第1章 痙縮に関する基礎的な知識
Column 多職種連携について―リハビリテーション科専門医の立場で
吉岡 和泉
1
1発寒リハビリテーション病院
pp.1265-1266
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr033131265
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はじめに
超高齢社会となった現在,リハビリテーション医療の対象はほぼ全診療科の疾患や障害,病態である.さらに,疾患や障害,病態が複合的に絡み合い,加齢が発症や増悪に関与していることも少なくない.このように多様化する患者への治療や支援を行うためには,多職種が綿密に連携する必要がある.ボツリヌス療法や装具療法,リハビリテーション治療を必要とする痙縮治療もその例外ではない.
筆者は2023年4月に北海道にあるもともと療養型であった発寒中央病院に院長として赴任した.病床を回復期リハビリテーション病棟と障害者施設等一般病棟に変え,リハビリテーションに特化した発寒リハビリテーション病院として新たにスタートした.この1年半で,ハードウェアやソフトウェアも大きく変わり,目まぐるしい変化を遂げている当院での痙縮治療について紹介する.
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