Japanese
English
臨床経験
先天性橈尺骨癒合症に対する術後作業療法の経験
Experience with postoperative occupational therapy for congenital radioulnar synostosis
中村 亘佑
1
,
青木 昌弘
1
,
渡邊 祐大
2
,
射場 浩介
3
Kosuke Nakamura
1
,
Masahiro Aoki
1
,
Yudai Watanabe
2
,
Kousuke Iba
3
1札幌医科大学医学部リハビリテーション医学講座
2札幌医科大学附属病院リハビリテーション部
3札幌医科大学医学部運動器抗加齢医学講座
キーワード:
先天性橈尺骨癒合症
,
congenital radioulnar synostosis(CRUS)
,
金谷法
,
術後作業療法
,
回旋可動域獲得
Keyword:
先天性橈尺骨癒合症
,
congenital radioulnar synostosis(CRUS)
,
金谷法
,
術後作業療法
,
回旋可動域獲得
pp.918-922
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033090918
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はじめに
先天性橈尺骨癒合症(congenital radioulnar synostosis;CRUS)は発症頻度5千人から2万人に1人といわれる 1)比較的稀な疾患で,近位橈尺骨間の分離不全により,骨性あるいは軟骨性に癒合し,前腕が中間位から回内位に強直する先天異常である.手関節や肩関節での回旋代償運動により,日常生活動作(ADL)の制限が少ないため,年長児になってはじめて保護者が前腕回旋運動の制限に気づく場合がある 2).また,高度上肢機能障害によるADLに著名な障害が予想される両側罹患例や60度以上の片側高度回内強直例では,手術が推奨される 2-4).今回筆者らは,CRUSに対する術後作業療法を経験したので報告する.
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