Japanese
English
臨床経験
発症から1年後に経口摂取可能となった重症ギラン・バレー症候群の一例
A Case of severe Guillain-Barre syndrome taken orally after 1 year onset
豊田 紫央李
1,4
,
武原 格
1,4
,
柏原 一水
4
,
坪井 麻里佳
2,4
,
小林 一成
3,4
,
安保 雅博
4
Shiori Toyoda
1,4
,
Itaru Takehara
1,4
,
Kazumi Kashiwabara
4
,
Marika Tsuboi
2,4
,
Kazushige Kobayashi
3,4
,
Masahiro Abo
4
1東京都リハビリテーション病院 リハビリテーション科
2医療法人財団健貢会 総合東京病院 リハビリテーション科
3東京慈恵会医科大学葛飾医療センター リハビリテーション科
4東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
重症ギラン・バレー症候群
,
経口摂取
,
摂食嚥下機能障害
,
胃瘻造設
,
急性期リハビリテーション治療
Keyword:
重症ギラン・バレー症候群
,
経口摂取
,
摂食嚥下機能障害
,
胃瘻造設
,
急性期リハビリテーション治療
pp.818-821
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033080818
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はじめに
ギラン・バレー症候群(Guillan-Barré syndrome;GBS)は先行感染の数週間後に急性発症し,四肢筋力低下と腱反射消失を主徴とするポリニューロパチーである.一般に約6カ月〜1年で自然寛解し予後良好とされるが,重症例では歩行不能となり,呼吸筋麻痺から人工呼吸器管理を要することもある 1-3).嚥下機能障害を呈することも稀ではなく,時に重症化し遷延する 4).しかし,半年以上の長期にわたり嚥下機能障害を呈した症例は少なく,それを詳細に報告したものは筆者らが渉猟した限りなかった.
今回筆者らは呼吸筋麻痺・嚥下機能障害を呈し,急性期病院で約8カ月間の人工呼吸器管理を要し,一年後に経口摂取可能となった症例を経験したので報告する.
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