Japanese
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実践講座 嚥下障害 2
経口摂取開始時期の臨床的評価
Clinical evaluation in order to decide beginning of oral intake for patients with dysphagia.
関 聰介
1
Sousuke Seki
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
嚥下障害
,
経口摂取
,
臨床的評価
Keyword:
嚥下障害
,
経口摂取
,
臨床的評価
pp.163-168
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100546
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はじめに
嚥下障害はさまざまな疾患によって引き起こされ,誤嚥性肺炎,脱水,低栄養や窒息等により全身状態の低下をもたらすばかりでなく,人間の基本的欲求である「食べることの喜び」を奪い,その人のQOL(quality of life)を著しく低下させてしまう.口からものを食べることは,単に生命維持のために栄養を補給するだけでなく,患者が社会復帰するにあたり重要な因子となっており,精神的要素にも影響をもたらすことは言うまでもない.そのため早期の対応が望まれるが,上記のような危険性を有しており,経口摂取開始の適応に関しては,正確な病状・病態評価を行ったうえで,慎重な判断を要する.
本稿では,嚥下障害患者における経口摂取開始時期の専門的評価について解説する.
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