特集 神経難病の今~疫学・成因・治療の研究最前線~
ギラン・バレー症候群
三澤 園子
1
1千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学准教授
キーワード:
ギラン・バレー症候群
,
分子相同性
,
免疫グロブリン療法
,
膜障害性複合体
,
抗補体モノクローナル抗体
Keyword:
ギラン・バレー症候群
,
分子相同性
,
免疫グロブリン療法
,
膜障害性複合体
,
抗補体モノクローナル抗体
pp.45-48
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.03_0045-0048
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ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome:GBS)は先行感染の後に生じる免疫介在性の末梢神経疾患である。急性の四肢麻痺を呈する疾患としては最多である。分子相同性仮説の証明から,補体活性化による不可逆的神経障害へと病態解明が進んだ。並行して,血漿交換療法,免疫グロブリン大量静注療法などの免疫調整療法から一転,分子標的治療へと治療のパラダイムシフトが生じつつある。本稿は,GBSの臨床,病態についてまとめた後,新規治療の動向と今後の展望へと進める。「KEY WORDS」ギラン・バレー症候群,分子相同性,免疫グロブリン療法,膜障害性複合体,抗補体モノクローナル抗体
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