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特集 誤嚥性肺炎とリハビリテーション
第3章 誤嚥性肺炎の治療
誤嚥性肺炎急性期の嚥下機能評価と経口摂取の拡大
Evaluation of Swallowing Function and Expansion of Oral Intake During the Acute Phase of Aspiration Pneumonia
前田 圭介
1
Keisuke Maeda
1
1愛知医科大学栄養治療支援センター
キーワード:
とりあえず禁食
,
食べる支援
,
SMARTなゴール
,
もともとの摂食嚥下機能
Keyword:
とりあえず禁食
,
食べる支援
,
SMARTなゴール
,
もともとの摂食嚥下機能
pp.702-707
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr033070702
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内容のポイント Q&A
Q1 急性期の経口摂取の再開と拡大は?
診断後ただちに摂食嚥下機能評価を始め,もともとの摂食嚥下機能を低下させないことを目的に食べる支援に注力する.そのことで疾病治療中に経口摂取を中断する必要がない.評価,原因推論,SMARTなゴール設定,介入,モニタリング,再評価と改善というプロセスをプロトコール化し遵守する体制づくりが重要である.栄養摂取量にも気を配り,経口摂取不足相当量を補助的静脈栄養で補充する.
Q2 内服薬の再開は?
もともと経口摂取していた発症後数日以内の誤嚥性肺炎高齢者に内服薬を中止する根拠はない.食形態(水分トロミ付け)調整が必要な状況であれば,簡易懸濁法を駆使し飲み込みやすい薬剤へ状態を工夫することが可能である.一方で,誤嚥性肺炎や摂食嚥下機能に不利な可能性がある薬剤を検討し減薬,中止するポリファーマシーの検討は,誤嚥性肺炎に限らずすべての高齢者において必要である.
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