地域リハビリテーションの現状と今後
4.広域支援センターにおける地域リハビリテーション(埼玉県)
斉藤 正身
1
,
岡持 利亘
1
1医療法人真正会 霞ヶ関南病院
キーワード:
広域支援センターの役割
,
二次医療圏での活動
,
多団体・多機関での協力体制・連携・協働
Keyword:
広域支援センターの役割
,
二次医療圏での活動
,
多団体・多機関での協力体制・連携・協働
pp.61-67
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033010061
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はじめに
埼玉県では,平成26(2014)年より埼玉県地域リハビリテーション(以下リハ)支援体制の再構築が始まり,10年が経過しようとしている.開始当初344件(2014年度)だった派遣件数は,3,764件(2022年度)へと増加した.この活動が拡がった背景には,2011年東日本大震災をきっかけに,埼玉県医師会,理学療法士会,作業療法士会および言語聴覚士会で,4団体合同リハビリボランティア組織「CBR-Saitama Med.」を結団し,廃用予防を目的としたボランティア活動に取り組んだ経緯があったことが大きい.上記活動の際の「リハビリテーション職を派遣するスキームと多団体での協力体制」が原点になっている.
本稿では,埼玉県における地域リハビリテーションの活動と,広域支援センターでの取り組みを通して,その経過で変化してきた地域のニーズや,多団体・多機関での協力体制,今後のあり方について考えたい.
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