特集 地域リハビリテーションの新展開
埼玉県の地域リハビリテーション実践—組織・仕組みから地域リハビリテーションを形づくる
岡持 利亘
1
,
中間 浩一
1
,
渡部 慶和
1
,
斉藤 正身
1
1医療法人真正会霞ヶ関南病院地域リハビリテーション推進部
pp.303-312
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200583
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はじめに—組織・仕組みから地域リハを形づくる
埼玉県では,「地域リハ支援体制整備事業」や「地域包括ケアシステムモデル事業」という県独自の事業に取り組み,介護予防や自立支援,地域リハの推進を目指している。これは,現在日本中で取り組まれている地域包括ケアシステムの構築作業により加速化している印象がある。地域包括ケアシステムの構築においては,国は県を応援し,県は市町村を応援し,市町村はさまざまな関係者と協力して,地域の中での仕組みづくりを一歩ずつ進めているが,その際,「リハ専門職等を活用する」と明記されていることで,期待されていると感じる一方,取り組みを具体化するには,そのための仕組みも必要だと感じている。本稿では,地域リハの推進に資するさまざまな取り組みを,県や市町村レベルに整理しつつ,組織や仕組みを切り口に紹介したい。
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