特集 地域リハビリテーションの新展開
長崎県島原市における地域リハビリテーションの実践—地域リハビリテーション広域支援センター活動から
高柳 公司
1
1医療法人社団東洋会池田病院リハビリテーション部
pp.313-318
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200584
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はじめに
地域リハの活動は,リハの原点だと思われる。われわれは,誰しも住まいを持ち,生活している環境やそれらを取り巻く人々がいる。そして,その地域で生まれ育ち,仕事をし,老いてやがて死を迎える。心身機能はさまざまで,生活能力もさまざまであるが,人間らしく生きる権利を持っているのは皆同じである。リハとは,「全人間的復権」や「人間らしい生活の復元」「生きがい」などと言われるように,生活のすべての活動が含まれているのではないだろうか。
超高齢社会に向けての対策の中で,地域包括ケアシステムの構築が叫ばれているが,このシステムには地域リハの考え方が根本にあり,地域リハの推進こそが,システム構築になると考える。
そこで,長崎県における地域リハ支援体制整備事業での長崎県県南(長崎県島原半島)地域リハ広域支援センターでの活動などをご紹介することで,皆様の地域リハの推進に活用いただきたく,ご報告する。
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