臨床推論ファーストブック―知っておきたい基本概念と臨床栄養での実践
【Part2 栄養関連問題を臨床推論する】【各論】栄養素摂取の不足
林 美華
1
Mika HAYASHI
1
1社会医療法人三宝会 南港病院 栄養科
pp.470-474
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn145040470
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Key Point
栄養素摂取不足は「現時点で必要量に対し不足している状態」であり,食事摂取量や非経口投与量を算出して必要量との比較を行い,不足を判定する.
栄養素摂取不足の主な原因は,①食事摂取量の低下(摂食嚥下障害,薬剤性,認知面,精神面,社会面),②吸収障害・排泄増大,③必要栄養量の過小評価(基礎代謝亢進や消費量の増加),④医原性の投与不足に分けられる.
個々の状態や個人的な背景を確認しながら,栄養素摂取不足の原因に対応し,体重変化の評価や身体評価を行い,適宜モニタリングを行う.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.