疾患・病態別のポイントがわかる! 栄養指導オールガイド
【疾患・病態に応じた栄養指導のポイント】8 癌の栄養指導 6 癌薬物療法中の栄養指導
荒井 文乃
1,2
,
菊池 夏希
1,2
,
石橋 裕子
1,2
,
前田 恵理
1,2
,
大竹 慶尭
1,3
,
辻村 秀樹
4
,
鍋谷 圭宏
1,5
Ayano Arai
1,2
,
Natsuki Kikuchi
1,2
,
Yuko Ishibashi
1,2
,
Eri Maeda
1,2
,
Yoshitaka Ohtake
1,3
,
Hideki Tsujimura
4
,
Yoshihiro Nabeya
1,5
1千葉県がんセンター栄養サポートチーム(NST)
2千葉県がんセンター栄養科
3千葉県がんセンター薬剤部
4千葉県がんセンター外来化学療法科
5千葉県がんセンター食道・胃腸外科
pp.882-887
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn144060882
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Key Point
癌患者の食欲不振の原因は,癌薬物療法による副作用とともに,癌悪液質による影響が大きい.食欲不振により体重減少をきたすと癌薬物療法の効果を抑制し,予後にも影響を及ぼすため,管理栄養士の栄養指導介入が必須である.
薬物療法中の患者に対する栄養指導に際し,治療方針の確認は重要である.手術を控えた積極的な治療時期にあるのか,あるいは手術不能,再発等による緩和的治療時期にあるのか,治療方針に沿った栄養指導を行う.
癌薬物療法のさまざまな副作用に悩む患者に適時適切に栄養指導を行うために,管理栄養士主導の栄養指導プロトコールの導入は画期的であり,患者の満足度にも貢献できていると考えられる.
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