疾患・病態別のポイントがわかる! 栄養指導オールガイド
【疾患・病態に応じた栄養指導のポイント】8 癌の栄養指導 5 肝・胆・膵癌の栄養指導
山梨 紗緒里
1
,
稲野 利美
1
Saori Yamanashi
1
,
Toshimi Inano
1
1静岡県立静岡がんセンター栄養室
pp.876-881
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn144060876
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Key Point
肝胆膵癌の手術は術式が多岐にわたり,高侵襲な術式が選択されることが多く術後に低栄養となるリスクが高い.とくにリスクの高い高齢者やコントロール不良な併存疾患がある患者は,入院前から介入することで栄養状態を改善することが望ましい.
術後は術式により失われる臓器が異なり起こりやすい栄養障害が異なるため,術式と欠損する臓器の働きへの理解が重要である.
とくに高侵襲で入院が長期化する術式では,患者自身が栄養障害の予防・対処法となる食べ方の注意を理解し実行できることが重要である.退院時は家族も含め食事内容の注意について理解を深める指導を行い,経口摂取の早期回復を支援していく.
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