連載 代謝からみた 身体活動&栄養のサイエンス最前線⑦
フレイルの定義とその予防法
山田 陽介
1
Yosuke YAMADA
1
1医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部 運動ガイドライン研究室
キーワード:
Friedのフレイル表現型モデル(FP)
,
Rockwoodのフレイルインデックス(FI)
,
基本チェックリスト(KCL)
,
フレイルサイクル
,
亀岡スタディ
Keyword:
Friedのフレイル表現型モデル(FP)
,
Rockwoodのフレイルインデックス(FI)
,
基本チェックリスト(KCL)
,
フレイルサイクル
,
亀岡スタディ
pp.118-125
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn144010118
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はじめに
フレイル(frailty)は,健康な状態と介護を必要とする状態の中間に位置し,狭義には身体機能の低下がみられる状態をさし,広義には身体機能・精神心理的機能・社会的機能の低下がみられる状態をさします.フレイルは可逆性があるのが特徴で,適切な介入や予防を行うことで,フレイルでない状態(ロバスト)に戻ったり,要介護状態に進まずに済んだりする可能性があります.本稿では,まずフレイルに対して一般的に誤解されやすい2つの事実についてお伝えしたいと思います.そのうえで,フレイルの評価法について述べ,さらにはその予防として考えられる手法について,われわれの研究フィールドである亀岡スタディの結果を中心にお話ししたいと思います.
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