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連載 医師の働き方改革――取り組みの現状と課題・Vol.19(最終回)
医師業務体制の本来のあるべき姿とは
-――働き方改革の本質を問う
Ideal physician work-life balance and workload distribution
門脇 則光
1
Norimitsu KADOWAKI
1
1香川大学医学部附属病院
キーワード:
麻酔科医アシスタント
,
制度的逆インセンティブ
,
子育て医師活躍支援制度
Keyword:
麻酔科医アシスタント
,
制度的逆インセンティブ
,
子育て医師活躍支援制度
pp.1090-1094
発行日 2026年3月21日
Published Date 2026/3/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296121090
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SUMMARY
2024年から始まった医師の働き方改革により,労務管理やタスクシフト,ICT(情報通信技術)活用など多方面の対応が求められている.重要なのは単なる労働時間制限でなく,「医師の業務体制の本来あるべき姿」を問い直すことにある.若手医師の意見をもとに業務の見直しや診療看護師・臨床工学技士の活用を進め,医師の負担軽減と病院経営の両立に成功している事例がある.ICT導入による記録業務の省力化も進んでいる.一方で,現行の診療報酬制度は医師の手技や判断に報酬が偏り,タスクシフトが収益減につながるなど制度的な障壁もある.文化的にも「主治医神話」や過重労働を美徳とする価値観が根強い.今後は医師のキャリア支援,中間管理職の育成,そしてタスクシフトを正当に評価する報酬体系の整備が必要であり,「医師が医師らしく働ける」医療体制の再構築が求められている.

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