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第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
進化する治療と技術革新
抗炎症・抗線維化薬の開発動向と臨床応用
Development and clinical application prospects of anti-inflammatory and anti-fibrotic therapies
辻 憲二
1
,
福島 和彦
1
,
和田 淳
1
Kenji TSUJI
1
,
Kazuhiko FUKUSHIMA
1
,
Jun WADA
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域腎・免疫・内分泌代謝内科学
キーワード:
慢性腎臓病(CKD)
,
線維化
,
炎症
,
エンドセリン受容体拮抗薬(ERAs)
Keyword:
慢性腎臓病(CKD)
,
線維化
,
炎症
,
エンドセリン受容体拮抗薬(ERAs)
pp.515-520
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050515
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慢性腎臓病(CKD)の進行には,糸球体障害に加えて尿細管間質における炎症や線維化が深く関与する.近年,従来のRAAS(レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系)阻害薬やSGLT2(ナトリウム-グルコース共輸送体2)阻害薬に加え,2型糖尿病合併症例では非ステロイド型MRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)の併用が有用であることが示されているが,これらの薬剤の併用によってもCKD進行を十分には抑制できない症例は多く,抗炎症・抗線維化作用を有する新規薬剤の開発・応用が注目されている.特に,エンドセリン受容体拮抗薬(ERAs)は炎症,線維化,血行動態異常に多面的に作用し,CKD進行抑制において新たな治療戦略のひとつとして期待されている.本稿では,CKD進展における炎症・線維化の病態を概説し,臨床応用が進みつつある抗炎症・抗線維化薬の有効性と課題,さらには今後の展望について論じる.

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