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特集 症例から学ぶ大腸ESD―失敗しないためのKnacks & Tips―
[各論 症例から学ぶESD:病変別攻略法]
遺残・再発など高度線維化症例
Lesions with severe fibrosis, such as remnant or recurrence after resection
居軒 和也
1
,
紺田 健一
1
,
片桐 敦
1
,
山村 冬彦
2
,
吉田 仁
1
Kazuya Inoki
1
,
Kenichi Konda
1
,
Atsushi Katagiri
1
,
Fuyuhiko Yamamura
2
,
Hitoshi Yoshida
1
1昭和大学医学部内科学講座消化器内科学部門
2昭和大学病院内視鏡センター
キーワード:
ESD
,
線維化
,
剝離ライン
Keyword:
ESD
,
線維化
,
剝離ライン
pp.1705-1708
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000503
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はじめに
大腸内視鏡治療後遺残再発例の頻度は低いが,治療内視鏡医がいずれ遭遇し対処しなければならない病変である。また,『大腸ESD/EMRガイドライン(第2版)』においても,大腸ESDの適応病変として内視鏡切除後の局所遺残早期癌が記載されている1)。遺残再発例では粘膜下層に高度線維化が問題となる。粘膜下層に線維化を有する病変ではESD施行時間が長くなること,穿孔などの合併症リスクが高いこと,および不完全切除例の増加2)が報告されており,ESD困難例の一つとして認識されている。一方でESDによるサルベージ治療の治癒切除率は83~90%と報告されており3, 4),ESDを含めた追加内視鏡治療で遺残再発例の多くをサルベージ可能である。
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