Japanese
English
第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
主な疾患と治療
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)の病態と治療
Chronic kidney disease-mineral and bone disorder
――Pathophysiology and treatment
駒場 大峰
1
Hirotaka KOMABA
1
1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科学
キーワード:
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)
,
高リン血症
,
骨粗鬆症
,
二次性副甲状腺機能亢進症
Keyword:
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)
,
高リン血症
,
骨粗鬆症
,
二次性副甲状腺機能亢進症
pp.476-480
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050476
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
慢性腎臓病(CKD)患者では,腎機能の低下とともに高リン血症,活性型ビタミンD低下,二次性副甲状腺機能亢進症を生じ,生命予後の悪化につながる.このような病態は “CKDに伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)” と総称され,わが国では現在,2012年に発表されたガイドラインの改訂作業が進められている.高リン血症は心血管石灰化の要因となることから,リン制限とともにさまざまなリン低下薬を用いた管理が行われているが,予後改善のためにはより厳格な管理が必要と考えられている.血清カルシウム(Ca)値に関しては,高Ca血症は心血管石灰化の要因となる一方,低Ca血症はQT延長,致死性不整脈の要因となることから,一定の範囲に管理することが重要である.二次性副甲状腺機能亢進症は皮質骨の多孔化を介して,骨折リスクの上昇につながる.近年,活性型ビタミンD製剤に加えてカルシミメティクス(カルシウム受容体作動薬)が登場し,その管理は大きく進歩しつつある.一方,骨粗鬆症治療薬に関してはエビデンスが不足しており,今後の重要な課題である.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

