FOCUS
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)
後藤 俊介
1
1神戸大学大学院医学研究科腎臓内科学/腎・血液浄化センター
pp.868-870
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207643
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はじめに
腎臓病患者に骨の異常を伴うことは昔から知られており,腎性骨異栄養症と呼ばれていた.しかし,さまざまな研究により,このような腎臓病に伴う骨の異常が,骨にとどまらず心血管病など全身に影響を及ぼすことがわかってきたため,2006年頃に“慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(chronic kidney disease-mineral and bone disorder:CKD-MBD)”という名称でこのような疾患を捉えることとなった1).本稿では,このCKD-MBDについて概説する.
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