特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報
腎機能の評価
腎機能のさまざまな評価法,また腎機能障害を早期に診断するための新たなバイオマーカーについて教えてください
藤田 陽子
1
,
今井 直彦
1
1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
腎機能
,
血清クレアチニン
,
クレアチニンクリアランス
,
糸球体濾過量
,
シスタチンC
Keyword:
腎機能
,
血清クレアチニン
,
クレアチニンクリアランス
,
糸球体濾過量
,
シスタチンC
pp.1508-1511
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227793
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Point
◎血清クレアチニン(Cr)やeGFRcreat(クレアチニンによる推定糸球体濾過量)は,筋肉量や蛋白質摂取量によって変化しうるが,シスタチンCやeGFRcys(シスタチンCによる推定糸球体濾過量)はそれらの影響を受けにくい.
◎eGFRcreat値は,慢性腎臓病の重症度分類に用いるために算出する値であり,各個人の体型にあったGFR推定値ではない.よって,薬物投与設計では用いない.
◎Cockcroft-Gault式による推定クレアチニンクリアランス(CCr)は,各個人の体型にあったCCr推定値となるため,薬剤投与設計で用いられる.
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