特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 9] 腎臓
[クレアチニンに関する疑問]毎年健診を受けている患者の今年の血清クレアチニン値が0.82mg/dLでした.とくに困っていることはなさそうなので,経過観察としてよいでしょうか?
田蒔 昌憲
1
1徳島大学病院 腎臓内科
キーワード:
クレアチニン
,
推定糸球体濾過量(eGFR)
,
シスタチンC
,
慢性腎臓病(CKD)
Keyword:
クレアチニン
,
推定糸球体濾過量(eGFR)
,
シスタチンC
,
慢性腎臓病(CKD)
pp.1300-1302
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1300
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お答えします
血清クレアチニン値と,年齢および性別から推定糸球体濾過量(eGFR)を算出し,その数値を参考にして対応を考えましょう.また,昨年のeGFR値や尿蛋白の有無なども含めて,総合的に判断します.骨格筋量の増加や減少が疑われる場合には,シスタチンC値を用いてeGFRを算出しましょう.
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