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特集 小児臨床検査2024
Ⅷ.腎・尿路系検査
1.糸球体機能検査:クレアチニン,シスタチンC,β2ミクログロブリン,クレアチニンクリアランス,イヌリンクリアランス,eGFR計算式
Glomerular function test:creatinine, cystatin C, β2 microglobulin, creatinine clearance, inulin clearance, eGFR calculation formula
池住 洋平
1
Yohei Ikezumi
1
1藤田医科大学医学部小児科学
キーワード:
クレアチニン
,
シスタチンC
,
β2ミクログロブリン
,
eGFR
Keyword:
クレアチニン
,
シスタチンC
,
β2ミクログロブリン
,
eGFR
pp.250-253
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001927
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Ⅰ.検査の意義と適応
腎機能とは,血液が腎糸球体でろ過され1分間あたりに生成される尿量,すなわち糸球体ろ過量(GFR)をいう。一方,糸球体でろ過される血液中の物質は,GFRの低下により血液中に増加するため腎機能障害の指標となりうる。このような腎機能の指標となる血清中のパラメータとして,クレアチニン(Cr),シスタチンC(CysC),β2ミクログロブリン(β2MG)が用いられる。また,腎機能(GFR)自体を測定する方法として,内因性Crを用いたクレアチニンクリアランス(CCr),完全な糸球体ろ過物質であるイヌリンを用いたイヌリンクリアランス(Cin)測定法および前述の糸球体ろ過物質および体格をパラメータとして推算するeGFR(estimated GFR)計算式を用いる方法がある。
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