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特集 ストレス応答の分子メカニズム――最新知見と臨床応用への展望
ストレス応答性キナーゼMKK4を標的とした肝疾患治療法の開発
Development of a liver disease therapy targeting the stress-responsive kinase MKK4
小藤 智史
1
,
仁科 博史
1
Satoshi KOFUJI
1
,
Hiroshi NISHINA
1
1東京科学大学総合研究院難治疾患研究所発生再生生物学分野
キーワード：
MKK4
,
MKK7
,
JNK
,
肝再生
,
肝移植
Keyword:
MKK4
,
MKK7
,
JNK
,
肝再生
,
肝移植
pp.570-573
発行日 2025年5月17日
Published Date 2025/5/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293070570
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ストレス応答性JNKシグナル伝達経路の活性化は，2種類のキナーゼMKK4とMKK7によって制御されている．MKK4とMKK7のノックアウトマウスを用いた解析から，肝形成や神経系の発達などにおいてMKK4とMKK7が重要な役割を果たすことが明らかとなった．興味深いことに，肝臓におけるMKK4の発現抑制が肝再生を促進した．このことは，MKK4が肝疾患治療のための有望な治療標的となる可能性を示唆している．本稿では，MKK4のこの新たな役割と臨床応用への発展について，最近の知見を踏まえ概説する．
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