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肝疾患における再生医療の展望
柿沼 晴
1
1東京医科歯科大学 大学院肝臓病態制御学
キーワード:
肝再生
,
幹細胞
,
肝臓疾患
,
肝細胞
,
近代医学史
,
再生医学
,
iPS細胞
Keyword:
Liver Diseases
,
Liver Regeneration
,
Stem Cells
,
Hepatocytes
,
Regenerative Medicine
,
History, Modern 1601-
,
Induced Pluripotent Stem Cells
pp.713-716
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014127395
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肝幹/前駆細胞とは,肝臓に内在し肝細胞と胆管上皮細胞の2種類の上皮細胞に分化でき,かつ高い増殖能をもつ細胞である.肝臓は成熟肝細胞の増殖により再生できる臓器であり,肝幹細胞には不明な点が多かったが,近年の研究の進展により,肝幹/前駆細胞の性質の多くが明らかになってきた.最近,ヒトiPS細胞から培養系によって肝幹/前駆細胞および肝細胞を誘導することが可能となった.今後の研究で,これらの肝幹/前駆細胞を利用した肝再生医療が臨床応用できるようになることが期待されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2014