肝硬変-診断と治療の進歩
肝硬変治療の進歩 骨髄由来細胞を用いた肝再生治療の現状と展望
白築 祥吾
1
,
高見 太郎
,
寺井 崇二
,
坂井田 功
1山口大学 大学院医学系研究科消化器病態内科学
キーワード:
自家移植
,
肝硬変
,
肝再生
,
骨髄移植
,
細胞生理学的現象
,
疾患モデル(動物)
,
C57BLマウス
,
Matrix Metalloproteinase 9
,
間葉系幹細胞移植
Keyword:
Cell Physiological Phenomena
,
Disease Models, Animal
,
Liver Cirrhosis
,
Mice, Inbred C57BL
,
Liver Regeneration
,
Transplantation, Autologous
,
Bone Marrow Transplantation
,
Matrix Metalloproteinase 9
,
Mesenchymal Stem Cell Transplantation
pp.479-484
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014161253
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肝硬変に対する新たな治療法として骨髄細胞を用いた再生療法が注目され,これまでにG-CSFで誘導した自己末梢血CD34陽性細胞の経肝動脈投与や培養骨髄間葉系幹細胞投与などの臨床研究が論文報告されている.筆者らは,マウス基礎研究で自己骨髄細胞投与が肝線維化および肝機能を改善させることを報告し,2003年11月から開始した「肝硬変に対する自己骨髄細胞投与(ABMi)療法」の国内外での臨床研究により,その肝機能改善・修復効果を確認し論文報告してきた.さらに"C型肝炎ウイルスに起因する肝硬変患者に対する自己骨髄細胞投与療法の有効性と安全性に関する研究"が2013年6月に先進医療Bとして認可された.本稿では,骨髄細胞を用いた肝臓再生療法の現状と展望について概説する.
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