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第5土曜特集 細胞死のすべて――そのメカニズムと,生命現象・疾患との関わり
さまざまな細胞機能と細胞死
生死を制御するJNKシグナル伝達経路
JNK signaling pathway regulating life and death
小藤 智史
1
,
岡本(内田) 好海
1
,
仁科 博史
1
Satoshi KOFUJI
1
,
Yoshimi OKAMOTO-UCHIDA
1
,
Hiroshi NISHINA
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所発生再生生物学分野
キーワード:
JNK(c-Jun N-terminal kinase)
,
アポトーシス
,
オートファジー依存的細胞死
,
細胞生存
Keyword:
JNK(c-Jun N-terminal kinase)
,
アポトーシス
,
オートファジー依存的細胞死
,
細胞生存
pp.420-424
発行日 2022年10月29日
Published Date 2022/10/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28305420
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c-Jun N-terminal kinase(JNK)シグナル伝達経路(以下,JNK経路)は,細胞外からの刺激に応答して生死を含む多様な細胞応答を制御する.ショウジョウバエでは遺伝学的手法を用いた解析から,アポトーシスに関わることが報告されている.一方,マウスではJNK1とJNK2の二重欠損マウスを用いた解析などから,細胞死および細胞生存を制御することが示唆された.その後,哺乳動物培養細胞やショウジョウバエにおいて,オートファジー依存的細胞死にJNKが必須であることが報告された.また,各種ノックアウトマウスを用いた解析からJNKが脳形成から育仔行動のような高次機能まで制御することが明らかとなった.本稿では,JNK経路の細胞死制御を含む多様な役割を紹介する.
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