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特集 機能性神経障害(FND;ヒステリー)診療の近年の革命的変化――COVID-19の影響も踏まえて
機能性筋力低下
Functional weakness
園生 雅弘
1,2
Masahiro SONOO
1,2
1帝京大学医療技術学部視能矯正学科
2同医学部脳神経内科
キーワード:
機能性神経障害(FND)
,
機能性筋力低下(FW)
,
陽性徴候
,
協働運動
,
能動的運動
Keyword:
機能性神経障害(FND)
,
機能性筋力低下(FW)
,
陽性徴候
,
協働運動
,
能動的運動
pp.499-505
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293060499
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機能性筋力低下(FW)の陽性徴候として多くのものが記載されている.これらは信頼性の高いものが多いので,感覚障害など他の症候が主訴の機能性神経障害(FND)患者においても活用できる.Give-way weakness,shunting of innervation,SCMテストなどはよく知られているが,give-way weaknessについては偽陽性にも注意が必要である.協働運動を利用したFWの陽性徴候としては,フーバー試験,外転試験が有用である.筆者はフーバー試験の基盤となる協働運動を明確化し,さらに本稿ではその中枢メカニズムについても考察を加えた.フーバー試験でも外転試験同様,非挙上肢が動くか動かないかに注目することで,より客観的な評価が可能となる.その他,筆者は能動的運動の障害を利用した陽性徴候として,手関節屈筋試験(逆説的手関節屈曲),大殿筋試験を報告した.

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