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特集 知っておきたいVEXAS症候群――早期診断と治療
VEXAS症候群の疫学とレジストリ研究
Epidemiology of VEXAS syndrome and the registry managed by Yokohama City University
前田 彩花
1
Ayaka MAEDA
1
1横浜市立大学大学院医学研究科幹細胞免疫制御内科学
キーワード:
VEXAS症候群
,
疫学
,
レジストリ研究
Keyword:
VEXAS症候群
,
疫学
,
レジストリ研究
pp.217-220
発行日 2025年4月19日
Published Date 2025/4/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293030217
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VEXAS症候群の初報以降,世界中から数多くの報告がなされた.VEXAS症候群の臨床像が急速に明らかにされ,さらには治療法の検討などが行われているが,その一方で疫学や予後に関するデータは少ない.米国の大規模ゲノムデータ解析によるUBA1バリアント保有率に基づくと,わが国には6,000人以上の潜在患者がいる計算になり,未診断あるいは軽症例も多数潜在しているものと考えられる.VEXAS症候群の生命予後は不良であり,寛解率が非常に低く,治療中の合併症が多いことが判明しているため,レジストリ研究で得られたデータを活用しつつ,国内の診療体制整備を早急に進めていく必要がある.

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